突き指とは、ボールや壁などに指先が強く当たることによっておこる指の関節の捻挫です。
原因の多くは球技スポーツなどでボールをキャッチする際などにボールに指を突き発生します。他にもドアや壁などの固いものに指先を強くぶつけることでも起こります。
突き指というと軽く見がちですが、症状もさまざまで軽度の捻挫から脱臼、骨折まで伴う重度のものまであり、きちんとした処置をしておかなければ後々まで後遺症が残ることもあります。
①軽度
・軽い痛みや違和感があります。
・指全体は軽く腫れて左右比べると太くなっています。
・指に張り感が出るため少し曲がりにくい感じがあります。
・筋肉や靭帯などの軟部組織が損傷
②中度
・明らかな痛みと腫れがあり、指全体の腫れも左右の太さの違いがあります。
・指が曲がりづらく、半分曲がるか曲がらないかくらい
・筋肉や靭帯などの軟部組織がひどく損傷
③重度
・激しい痛みと腫れが怪我後すぐに現れます。
・指は動かせても少しで、著明な腫れにより指はかなり太くなります。
・熱を持ち、脈を打つようなズキズキとした痛み
・骨折や脱臼の可能性もあります。
・筋肉や靭帯の軟部組織の断裂など大きな損傷
突き指では指を引っぱったりするのはやめましょう。
突き指は指の腱が損傷し痛みがある状態ですので、揉んだり引っ張ってしまうと腱や靭帯などの損傷が悪化する可能性があり、治りも悪くなるので、無理に動かしたり引っ張らず安静にしてください。
また割り箸などの添え木やテーピング、包帯などで固定するのも効果的です。
手のケガはスポーツだけでなく、日常生活のふとした時にも起こります。
テーピング固定や湿布薬の処方が多い怪我ですが、損傷が回復しきらず違和感や指関節の可動に問題が残ったり、痛みが長引く恐れがあるためきちんと施術を施しておくのがおすすめです
ひだか鍼灸接骨院では、突き指にお悩みのお客様お一人お一人のお怪我の状態に合わせた専門施術を行います。突き指でお悩みの方はお気軽にご連絡ください。
■応急処置について -POLICE-
突き指や捻挫、骨折などの怪我は受傷直後の適切な処置が怪我の悪化の防止とその後の早期回復を左右すると言われています。
そこで重要なのが【POLICE】です。
POLICEとはProtect(保護)、Optimal Loading(適切な負荷)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字をとったものです。
少し前まではRest(安静)とされていましたが最近はProtect(保護)とOptimal Load(適切な負荷)に置き換わっています。怪我をした際、まず最初にすべきことは患部の安静です。動かしてしまえば症状が悪化しかねませんから、患部の安静を保ち症状の悪化防止目的に行われる処置がRest(安静)です。しかし最近のスポーツ医学では必要以上に安静を続けてしまうと周囲の筋力が落ちたり、患部そのものが固まってしまう(拘縮)ことがあり、完全な安静状態を保持し続けるのではなく、患部を保護しながら適度な荷重をタイミグよくかけていくことで衰えないように回復を図っていくという考え方に変わってきています。
またアイシングについても以前は「痛みがあればとにかく冷やす!」ことが推奨されていましたが、最初に提唱したMirkin医師自身が冷やすことの治療効果に疑問を呈するようになり、早期回復を遅らせる可能性があると発言するなどアメリカでは方針が変わりつつあります。アイシングに関しては痛みを抑える疼痛緩和という作用はあるので、場合に応じた処置を行いましょう。